解剖見学が人気──英国

 グンター・フォン・ハーゲン教授が、11月20日に、警察や何人かの市民の狼狽を尻目に、メディアのスポットライトをフルに浴びながら公開の人体解剖を行った。彼には検死官の資格がないが、その行為は自分の民主的権利であると主張している。解剖した場所も許可された場所ではなく、ゆうに500人は収容できるボイラー棟で、人々はそこに12ポンドの入場料を払って殺到したが、チケットを買い損ねた人が2000人もいた。

 集まった人たちの中には、もちろん立ち会いを依頼された解剖学の教授たちも含め、医学生やメディア関係の人たちもいたが、公開解剖の目的は、同じ建物の中にあるハーゲン教授の「人体世界」の宣伝だったことは明らかで、そこでは保存された死体が公開展示されており、それがすでに議論の種になっていた。

 解剖された死体は教授の心酔者の一人のもので、彼は生前「私は啓蒙活動のために自分の体を教授に委ねる」と言っていた。我々としては、この出来事によって、ひとりでも何らかの形で「啓蒙」された人がいることを信じたい。(The Independent)


戻る




Holistically Ours