先住民の知識を盗んだ特許

 アフリカ、カラハリ砂漠の部族は、フーディアというサボテンを食べるが、その茎を1つ食べると、含まれる水分や養分によって、ほかに何も食べずに2日間過ごすことができる。

 そのフーディアの食欲抑制要素について、最近小さな英国企業が特許を取り、P57と名づけて痩せ薬の市場に参入し、巨大薬品企業であるファイザー社に特許を売って大儲けをした。

 彼らは、その部族はすでに「消滅した」のだから、発見の権利は自分たちにあると主張する。しかしこの部族出身の10万人もの人々が南アフリカや近くの国々で生活しており、彼らは自分たちが持っていた知識が盗まれたことに心穏やかではいられない。ニュース解説者は言っている。「ブッシュマン達は、他人が自分達の知識を使って薬を作ることに反対はしない。しかし製薬会社が先ず自分達のところに来て、同意を得て欲しかったと思っているのだ」

 不幸なことに、自分達の権利を守る手だてを持たない人々の知識を利用するこうした生物学的な海賊行為の例はあまりにも多い。それにしても、特許付与の条件は、発明や発見が新規であること、つまり他の誰もそれを知らなかったことである。しかしこの場合、新しかったのは使い方だけなのだ。(インターネット)

戻る




Holistically Ours