羽のない鶏 

 イスラエルのヘブライ大学は、育つのが早い羽なし鶏をつくり出した。羽をむしる手間もいらないし、むしった羽やそれに付着している脂肪を処理する必要もなく、経費も公害を減らせるという。
 またふつうの鶏より痩せているので大量飼育に向いており、成長も速い。ただ温かい地域に適しており、寒い地方ではあまり向かないという。この鶏は遺伝子操作による変種ではなく、羽がないほかはふつうの鶏と変わりがない。
 しかしもちろん、この鶏は論争の的になっている。動物愛護家は、それは鶏の幸せを損ねると反対している。羽は鶏にとって寄生虫から身を守るために大切なものであり、また羽がないと直射日光で日焼けを起こしかねない。雄鶏は羽のない雌とは交尾したがらない(あるいはうまく交尾できない)と言う人もいる。
 いずれにせよ、種なし果物ならぬ羽なし鶏をつくり出したわけだが、経済的利益の追求のための家畜操作も、ここまで来ると度を超えた人間のエゴではないかと少々空恐ろしくなる。(BBC News)


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