医者から外国人患者への助言

 外国人の患者に助言しているある日本人医師によると、日本人医師と外国人の患者は互いに(全く違った理由で)相手を恐れているところがある。しかし彼の助言の多くは日本人にも当てはまる。

 彼は先ず、病院では必ず待たされるから早めに行けと言う。頻繁な病院通いが必要な老人や慢性病患者は別にしても、国民健康保険で安くあがるために、必要以上に病院に来る患者が多く混雑するからである。

 さらに日本の医師の診療報酬は米国に比べて4分の1程度と安いため、1日になるべく多くの患者を診ないと医者はやって行けない。そのため過剰処方にもなりやすい。政府の報告では日本では患者は平均1日に6種類の薬を服用しているが、米国でのレポートは1日4種類以上の薬を飲めば副作用の危険性が50%増加するとしている。また高い薬を使う傾向もあり、患者は金の無駄使いを防ぐためには、同じ効果のより安い薬がないかどうかを医者に尋ねなければならない。検査のし過ぎにも注意が必要である。時間をかけて過去の病歴の聞き取りをする代わりに、すぐCTスキャンやその他の検査に回される恐れがある。

 また「日本の医師はカルテやX線写真を嫉妬ぶかく独占しょうとする」傾向があり、新しい医者にかかると、すべての検査をやり直すのがふつうだが、これは実際は不必要である。しかし診療記録を病院外に出してもらうには、ふつうしかるべき人の口ききが必要で、その場合でもぐずぐずと時間がかかることがある。というわけで、患者は必要な情報は自分の方から尋ねなければならない。薬の成分なども、医師は聞かれたら答えなければならないのだが、もし医者が副作用などについて話したがらない場合は、薬剤師に聞くのも1つの方法だろうとこの医師は言う。もっともこの傾向は次第に改善されて、より患者を意識した診療になりつつあることはこの医師も認めている。(Kansai Time Out)


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