医者との対話と交流をめざす患者塾

「ささえあい医療人権センターCOML」という大阪の市民団体が、患者中心の開かれた医療をめざし、医者と患者との間の関係を改善させるために、患者の話をどう聞き、患者をどう観察すべきかについて、医者を訓練しょうとしている。

 そのプログラムの1つでは、「模擬患者」つまり患者の役をする人は、自分の病気ついて、それぞれの性格や生活環境や生い立ちを織り込んで、原稿なしで医学生、研修医、看護学生などに話しかけ、模擬診察を受ける。次に患者と医者のやり取りを聞いていた人たちが、自分が気づいた事をそれぞれ建設的な批判として述べ、医師はそれによって患者とのコミュニケーション技術を改善をはかる。

 医学生達は、患者の立場や感情を理解するためのコミュニケーション技術は、現在の医学教育の現場で抜け落ちている大切な要素だと感じている。この団体の別のプログラムに参加した医者達も、得るところが大きかったことを認めている。ある脳外科の医者は「私の(過去の)患者達が、実際にはどれだけ多くの質問を抱えこんでいたかが今初めて分かった」と語った。

 カナダでは、最近コミュニケーショ技術についての試験を開始したが、日本はカナダの例にはならわないにしても、この新しい民間のボランタリープログラムは、患者に対してお高くとまっていた医者という職業において、大きな第一歩であろう。

 この団体は、その他にも患者の主体的な治療への参加をめざしており、その新しい試みとして「病院ツアー」がある。ツアーの目的は訪問先の医療施設がどれだけ患者フレンドリーであるかをチェックすることで、その結果を会報に発表している。病院側では管理者以外には訪問について事前に知らされていないので、ツアーに参加した人は自分の眼で、病院のありのままの姿を見ることができ、自分が病気になったらどの病院に行くかの参考にすることができる。(Japan Times)

 (注:COMLのホームページは<http://itass01.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0n/coml.html>)


戻る




Holistically Ours