一服でも多すぎる(コカイン)

 サンフランシスコ大學のコカイン中毒の研究者ボンチは「信じられないことだが、コカインは、ふだんは基本的に学習や記憶保持のメカニズムとして使っている脳の活動を、別の活動に変化させる」と述べた。
 
 ボンチとそのチームは、1回の服用だけで、コカインは脳の機能に直接の影響を与えることを見出した。その1回の後で、ポテンシエーション(強化)と呼ばれるプロセスの中でニューロンの連結が起こる。それによる結果の1つとして、服用者は最大1週間にわたってコカイン渇望感をもち続ける。「コカインは全ての繋がりを変えていくことが示された。このような大きな作用を見るのは驚きだ」とボンチは言う。
 
 英国では、1997年に150万人のコカイン常用者がいたが、最近の統計では、調査対象となった住民の52%が(少なくとも1回)コカインを服用したことがあると答えている。
 
 コカインはどう作用するかと言えば、脳中のドーパミンを阻止し、この神経伝達物質がある領域(快楽中枢)に流れるのを制限し、そのためハイの状態を起こす。ボンチの新しい研究は「1回のコカインに曝されることで、ほとんど全てのドーパミン神経単位が影響を受けること」を示しているが、「こうした反応は極めて稀であり、脳全体にわたって、とりわけ中毒に関係する領域に深甚な影響を及ぼすと見られる。」(Japan Timesと読売新聞)


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