エイズの広がりを防ぐために 

 「日本でのHIV激増の経路のひとつは、おそらく性産業だろう」と京都の北原教授は言う。そして日本は2010年までに、アジアをすでに呑み込みつつあるHIV/エイズの波に捉えられるだろう、と。同教授はさらに、アメリカやヨーロッパで取られている対策は、文化背景の異なる日本では成功しないと思われるので、日本に合ったエイズ戦略を見出さなければならないと言う。

 北原教授の研究には、政府が補助金を出している。彼は1999年に、性サービスを利用する日本人は14%で、これは次に利用者の多いオランダの3%に比べて、極めて率が高いことを発見した。もっと悪いことに、ほとんどの利用者は無防備にセックスを行っている。

 彼は、性産業に従事している人や、その周辺の人達を巻き込んで今後研究が行われなければ、危険の拡がりを充分に突きとめられないし、対応もできないだろうと警告している。自分自身がエイズに感染する危険のある人や、その危険性を知っている人は、対策についてより前向きになり得る人達である。社会的な反対圧力がかかるだろうが、生の事実を把握し、予防策をスタートさせるためには、性産業に従事する人達からの知識と意見を吸い上げることが必要となるだろう。(Daily Yomiuri)


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