●自然と調和した生活・パーマカルチャーセンタージャパン

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リサイクル、緑化など、断片的な取り組みではなく



ナゾの古タイヤ。
そばには苗がいっぱい。



●これは、古タイヤに太陽熱がこもるのを利用して植物の育成を促進する実験なのだそうです。植えられているのは芋の苗で、収穫の際タイヤをぽこっと外すだけで掘り返す必要がないという利点もあります。

 さらに辺りを見回すと、トリ小屋らしきもの(中には何もいなかったので、食べてしまったのだろうと勝手に結論づけていたのですが、イタチに捕られたのだそうです)、トイレ、藁で作った家などがありました。


藁の家(つくりかけ)

これは実験というより、塾生さんの自主性の産物。
扉の右には「カウンター」のようなものが付いていて、
なんだろうと思ったら、野菜を即売するためのものなのだとか。
左手後方に見えるのはトイレです。



●トイレの後ろには山から水を引いて作った池があります(場所が場所だけにでかい肥溜めかと思ったのですが)。山からの水は冷たいので、そこで少し暖めてから畑に流すのだそうです。あと、魚を飼う目的もあるそうですが、まだいませんでした。

●どうやらここには人が「住める」ようなデザインが施されようとしているみたいです。「実験農場」というより、人間がまず土地を与えられ、そこからどう生活するのか考えていく過程を見ているようでした。藁の家なんて、塾生さんが自発的に作りだしたものだそうですよ。塾で理論的なことを学び、それを農地で実践に移し、淘汰・チャレンジを繰り返すうちに人間の本能、創造性が呼び起こされていくのかもしれません。

日本の風土に合ったパーマカルチャー

 オーストラリアで提唱されたパーマカルチャーですが、土地ごとに違った特色があるので、「自然と対話する」という観点からも、個々の土地で実験を繰り返さなければ一般的な普及には至らないようです。

 日本でパーマカルチャーを実践していく上での問題点は、

 1 パーマカルチャーに関する情報が少ない
 2 パーマカルチャーの実践モデルがない
 3 日本の風土に適したパーマカルチャーが明確になっていない
 4 パーマカルチャーを受け入れる土壌が育っていない

 の4点が挙げられています。(PCCJパンフレットより)
 
●3の「日本の風土に適したパーマカルチャーが明確になっていない」という点については、まず「里山」の文化に注目した農法が試されているようです。

 残念ながらその部分は写真に写っていなかったのですが、1、2メートルの円形に盛り上げた小山を「里山」の縮小版と見たて、上のほうには乾燥を好む植物、下のほうにはシダなどの隠花植物、1日中太陽が当たる面には日光を好む植物、日陰になる面には日陰を好む植物という具合に、小さな場所で多くの植物を育てています。これは雑木林の生態系をそのまんま生かした農法だそうで、自然のバランスを侵さずに実りを享受できます。

 そしてその付近には、オガクズの敷き詰められた道が畝っていました。これはかなり奇妙な光景なんですが・・・。

 



 オガクズの下にはダンボールが敷かれていました。これは日光を遮断して道に雑草が生えるのを防ぎ、抜く手間を省くためだそうです。

●4の「パーマカルチャーを受け入れる土壌が育っていない」というのは、「日本ではこれまで、会社などの組織の一員としてあることが優先されてきたために、経済活動を含めて自らが生活を創造していくことにためらいがある」せいだということです。元々農耕民族なんだし、日本自体が経済的破滅状況になったら国土を利用して食ってくこと考える人続出だと思うんですけどねぇ。
 水がタダで手に入る国だし、土地は肥えてるし、魚もたくさん捕れるし、四季もある。恵まれすぎで忘れてるんじゃないかしら。

禅寺のようだった

 都会の生活に慣れてしまった者が、なんの危機的状況もなしに自然の中で生活していくことを考えるには、結構な覚悟がいるかと思います。実はPCCJの設楽さん、けっこうキビシイ方で、「冷やかしはお断りだよ!!」という雰囲気が伝わってきます。
 かくいう我々も単に話聞きに行っただけなんですが、真摯であることだけは伝わったようです。

 よく定年後に田舎暮らし、という話を聞きますが、設楽さんによると、60才には60才なりのことしかできないとのこと。自分も50になったら50代のパーマカルチャーに切り替えていきますよ、と。とにかくパワーの要ることなので、たくさん試してみたいと思うなら若いうちにチャレンジしたほうがいいですね。ではまた。 


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